カンボジアの旅の終わりは、シェムリアップのオールドマーケットでした。そして、今回の旅の始まりは、ミャンマー、バガンのニャンウーマーケットでした。共に、遺跡の近くで、したたかに生きる人々の生活を支えるマーケットです。でも、どちらも、活気みなぎるマーケットと云うよりも、日々の生活をたんたんと営んでいくための場所と言う感じで、どちらかと言うと、静かな雰囲気のマーケットでした。

アンコールワットのデバター像
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クメール文化の華 アプラサの踊り子
ミャンマー・カンボジア編
2001年4月29日〜5月5日
エピローグ

 確かに、私達日本人からみると、マーケットのこの静けさは不思議です。市場経済にならされた私達の耳には、売り手のせわしない掛け声の響かない、マーケットの中は、映画のシーンのように体制に抑圧された市民生活がスローモーションで流れているように、私には、思えました。でも今の時代に、そんな抑圧は無いでしょう。それよりも、信仰から生まれる忍耐が、市民生活全体の雰囲気をかもし出しているのかも知れません。そんなことを考えながら、又、あの恒常的喧騒の日本に帰るべく、私達は機中の乗客となったのでした。