しかし、ノドジロがネックでした。僕の画像は全部喉元の白色が映っていません。ネット上の画像を見ても喉元が白い画像は数枚しかなくて、多くの画像は僕の画像と同じでした。そして、生息域、複雑な形の嘴とその色、飛翔時に足が少し尾羽から出ていると云う記述を読んでノドジロクロミズナギとしました。

当初、クロミズナギドリだと思いましたが、クロミズナギドリはニュージーランド固有種でオーストラリア東海岸からメキシコ、ペルー辺りの太平洋に生息するとなっているので、まったく違いました。ネットで色々調べると、南極海域から南西大西洋に分布するノドジロクロミズナギドリだと思っています。

1月26日に南極海のクルーズを終えて、夜からアルゼンチンのブエノスアイレスに寄港する2月1日までの丸5日間、単調な航海が続きました。　そんな時は船内の映画館に行くのですが、ちょうど映画が終わって自室に帰える途中に船内放送で「左舷前方にクジラが泳いでいます！」　と云う案内が有ったので、急いで自室に戻り、ベランダに出るとクジラはもう直ぐ近くに来ていました。

クジラは船と反対方向に進んでいたので、直ぐに船尾のほうに行ってしまいました。　僕は船尾のデッキに行けば、まだ撮影出来るかな？と思って急いで行って見ましたが、既に遠ざかっていて撮影不可でした。　しかし、代りに1羽の殆ど真っ黒いミズナギドリが船尾に付いて来ていました。