モンゴルの風景 その2
ウランバートルから車で7時間かかったブルド村です。
この村は、チンギス・ハーの古都カラコルムから2時間の位置にあります。バックに見える砂山はバヤン・ゴビと云う砂丘ですが、この頂上まで馬に乗って登りました。頂上からの眺めは草原と砂漠のコントラストがすばらしかったのですが、ほとんど初めての本格的な乗馬だったので、カメラは携帯することが出来ませんでした。(素人には片手乗りなど不可能です)
あかね色に染まる夕焼け空に向かって、番(つがい)の鶴が飛んで行きましたが、おしゃべりに夢中になっていたので、シャッターチャンスを逃しました。でも、一羽だけは写っています。
この写真は二日目の夕暮れです。
初日は、雲一つ無い晴天だったので、夜の9時頃、ちょっと油断した隙に日が落ちてしまいました。その代わり、今までに見たことのない星空を見ることが出来ました。二日目は、夕日が沈むのをずーっと見ていました。
昼間は30度近くありますが、夜は急激に冷えるので、ストーブに火を入れてくれました。本来は、動物の糞が燃料ですが、観光客は寝られない!と云うので、今では観光客には薪を炊いてくれます。
ゲルの中には古いベッドとテーブルとストーブだけです。
本当に、他には何もありません。あ、鏡がありました。丸い天窓を二本の柱だけで支えています。その天窓をストーブの煙突が貫通しています。天窓の半分は開いているので、スズメやツバメが時々入ってきます。夜は、裸電球一つだけです。当然、虫や蛾が入って来ますが、思ったほど多くありませんでした。
これが私達が泊まったゲルです。
観光客用なので、少し豪華で派手です。サッカー場ぐらいの大きさの敷地に、こんなゲルが10棟ぐらいありました。食堂とトイレとシャワー室は、それぞれ別棟です。夜、トイレに行くには懐中電灯が必要です。
村の近くでは、必ず一緒に行動してる鶴の番(つがい)が見られました。この鶴は後にNHKの「ダーウインが来た」で有名になったヒマラヤ山脈を越えてインドからモンゴルに渡りをする「アネハヅル」と云うことが分かりました。