ツル達は少しずつ、こちらに近づいてくれていたのに急に飛び立って元いた農耕地に戻ってしまいました。僕は車の中だから又しても飛翔の写真は撮れませんでした。そこで僕は又こちらの河口の干潟に飛んで来るのではと思い堤防の上で待つことにしました。今度は距離が凄くあるので三脚を出して車の外で待ちました。
でも、撮影は殆ど思い通りにはならないもので、犬を連れた散歩の女性が通っても、杖を持ったおじいさんが通っても、一向に飛び上がりませんでした。
風の通り抜ける堤防の上で1時間半一人ぽっちで待ち続けましたが日没になったのでカメラ機材を片づけて気落ちしながら撤収しました。
現地に着いて、道路が少し高くなってる処に車を止めて広い農耕地を見渡すと3羽のツルは直ぐに見つけることが出来ました。少し車を進めて車の中から撮影をしました。ところが、農耕地の反対側に止まっていた車から双眼鏡を持った男性が出てくると農道を歩いてマナヅル親子に近づいて行きました。
03 マナヅルの親子が下関で越冬中!
3羽のマナヅルは干潮の河口方向に飛んで行ったので「あ〜〜、今日はこれでお仕舞いか?」と思いながらも堤防の上の道路に上がった見ると、なんとツル達は近くの干潟で採餌してました。防波堤の高さは有りますが僕は車から出ずに撮影出来ました。
あっ、これはだめだ!と思った瞬間、3羽は飛び立ちました。僕は600mmの望遠レンズを付けた重たいカメラを車の窓ガラスに預けて撮影していたので空に飛び上がったツル達を撮ることは出来ませんでした。
今年の正月にマナヅルの親子が下関に飛来していると聞いていましたが、ここ4〜5年は毎年の事ですし、元旦以外はあまり天気が良くなかったので10日間、撮影に行くのはスルーしていました。
次ページ
ホーム
トップ
これは、いけない!早く行って撮影しとかないと、見物人が増えて警戒心が強まるか?もしくは移動してしまうかも? と思って病院の診察が済むと、直ぐに出かけました。
ところが、1月14日に月1回の病院に行くと院長先生に「鶴が来てるとテレビで見たけど、どこですか?」って質問されました。
25年1月20日 掲載