ウズベキスタン

2006年9月22日〜9月27日

サマルカンドのアフラシャブ・パレス・ホテル

このホテルの窓から夕日に染まるレギスタン広場とグリ・アミール廟が見えました。この写真は三日目の朝の出発前です。
グリ・アミール廟

朝一番に訪れました。ティムールと、彼の息子達が眠る霊廟です。グリ・アミールとは、タジク語で「支配者の墓」という意味だそうです。青の都と呼ばれるサマルカンドでも、ひときわその青さが引き立つ壮大な建造物でした。
グリ・アミール廟のミナレットです。
ミナレットの頂部をアップしてみました。
同じくドームです。
ドームもアップしてみました。
レギスタン広場

そして、とうとうやって来ましたレギスタン広場。ティムールの時代以前は公共の広場として機能を果たし、謁見式や閲兵、罪人の処刑などが行われていたそうです。ティムールの時代になると大きな屋根付きのバザールが造られ、孫のウルグベクの時代に最初のメドレセ(神学校)が建てられてます。
ウルグベク・メドレセ

そのウルグベクがレギスタン広場の西側(左側)に1420年に建てたメドレセです。当時ここには100名以上の学生が寄宿し、イスラム神学をはじめ、数学や哲学などを学んだそうです。ウルグベクは、天文学者でもあったので、自ら教壇に立ったそうです。1420年代の話ですよ!
ウルグベク・メドレセ

入口アーチは高さが35mあり、建造者のウルグベクの嗜好を反映して、青い星をモチーフにしたタイル模様が描かれています。このミナレットには昇ることが出来ます。
ティラカリ・メドレセ

広場の正面(北側)にあるメドレセです。レギスタン広場の3つのメドレセの中では最も新しい1660年に建てられた神学校です。
ティラカリ・メドレセ

左右のメドレセは、ほぼ同じ外観をしていますが、正面の、このティラカリ・メドレセはミナレットがこぢんまりしていて、左右のメドレセとは少し違った外観をしていました。
シェルドル・メドレセ

広場の右側(東側)に1636年に完成したメドレセです。広場を挟んで向かいにあるウルグベク・メドレセを模倣して造られたということです。
シェルドル・メドレセ

その向かいのウルグベク・メドレセのミナレットの頂部から撮ったシェルドル・メドレセです。広場の管理職員のような人が「良い写真ポイントがあるから付いて来い」というので行きました。撮影後、当然チップを要求されましたが、せっかくのイスラム建築の造形美の美しさが台無しになるような気がしたので1スム(ウズベキスタンの通貨)もあげませんでした。
シェルドル・メドレセ

入口アーチには小鹿を追うライオン(どう見てもトラにしか見えない)が人面を帯びた日輪を背に描かれています。本来イスラムの文様は、人や動物の姿をモチーフにすることはタブーとされています。あえて禁が破られ、この様なデザインが描かれたのは、支配者が自分の権力を誇示しようとしたためらしいということです。しかし、その代償に建築家が責任を取って自殺したという伝説も残っているようです。
そのシェルドル・メドレセの建物内で民族楽器を販売しているBOBURさんです。彼はウズベキスタンでも有名な民族楽器奏者で大統領の前で演奏したと云うのが自慢でした。自演のCDも販売していたので、買って帰りました。時々聞きますが、エキゾチックな気分になれます。
その彼のお店があったシェルドル・メドレセの中庭です。
こちらは、ウルグベク・メドレセの内側です。この様に、どのメドレセも長方形の中庭を囲む様に2階建ての建物が配置されています。
サマルカンド観光を昼前に終えると、次に訪れるティムールの生まれた世界遺産都市シャフリサーブに向けてバスで移動です。途中昼食を取った処がレストランなのか民家なのか良く分かりません。室内ではありませんでした。このテーブルが置かれているところは中庭の一部なのですが、建物の壁に沿って造られたブドウ棚の下です。
だから、テーブルに着いて食事をしながら真上を見上げると、こんなブドウがいっぱい、ぶら下がっています。
さらに、後ろを振り返ると大きなザクロです。こんな処で食事をすると、否が応でも食が進みます。その上、今まで食べた何処のシシ・ケバブよりも、ここのシシ・ケバブは最高に美味でした。結局、ここがレストランの中庭だったのか、それとも、農家の中庭だったのか分からず終いです。入口にもレストランらしき看板はありませんでした。
その食事場所を出た処で出会った姉妹です。
アク・サライ宮殿

これが大ティムール帝国を建設したティムールの生まれ故郷に立つ銅像です。後ろに見えるのは、彼が建造した最も壮大な建造物アク・サライ宮殿の残骸です。入口アーチの高さは、壊れる前は50m以上あったと云われています。

この後、バスで約4時間かかってブハラ到着です。ホテル到着は夜8時頃で、外は日が暮れていました。
3日目